発売翌日に買い、その日に一気に読み終えました。とにかく熱い! 熱い話でした! 私にとっては箸休めも含めナンバーワンの巻です。
ネタばれなしでの感想は「自分を曲げない」「強い信念を持ち、貫き通す」です。
以下、ネタバレのため格納

ネタバレです。ぜひとも9巻を読み終えてからお読み下さい。

今回は男性陣の活躍が光った回でした。
注目すべきは、佐藤、ウルヴァーの二つ名を持つ秋鹿(尊敬を込めてあえてこの二つ名で呼ばせてもらう)、レッドの三人。
この三人に共通することは「自分を曲げない、信念に従い行動するということ」
真希乃の言葉を借りると「男の子って感じ」です。

佐藤は、「先輩」と「先輩の二つ名”氷結の魔女”という名前」を守るため、
秋鹿は、後輩(槍水(とウィザード))のため、
レッドは、正義のため、
それぞれが己が信じるものを守るという強い心を貫き通しています。
三人揃ってやり方は不器用です。一歩間違えれば中二病です。
いや秋鹿に至っては手段が非常に回りくどく、「こんな俺格好いい」の中二病そのものです。
それでも私を彼らをいとおしく感じました。
秋鹿の人となりを、槍水が端的に言い表しています。

一匹の狼として、自分の後輩に負けたままではいられない。そういう人だ。驚くほどマメで、シンプルで、己のスタイルにこだわって……それ故に、強かった
(ベン・トー 9巻、槍水仙の言葉)

かつて少年だったすべての人は理解できる感情ではないでしょうか。
もう一つ印象に残ったことは、私の常日頃の思いを、レッドがほぼ同じ言葉で語っていたことです。
以下、引用。

……奇跡ってのはな、半額シールと違って神様からもらうもんじゃない。人の力で、お前の手で、勝ち取るものだ。初めから誰かを当てにしているような奴は神様だって見限るさ
(ベン・トー 9巻、レッドの言葉)

私個人、神頼みという言葉があまり好きではありません。
「こうなりたい、こうしたいと思うのなら、祈るのではなく、自ら手を伸ばし掴み取るもの」
と考えています。
今回はレッドが格好悪いのに格好いいという話でもありましたね。

天井の蜘蛛もいい言葉を残しています。

人には人の、蜘蛛には蜘蛛の生き方がある。絶対的な正解ってもんはない。そいつにはそいつの正解がある。
(ベン・トー 9巻、天井の蜘蛛の言葉)

多感な少年時代を思い返させてもらった巻でした。


余談。
白粉が絵馬にマッチョうさぎを描いていた際、口にした
「ネットの友達のアオちゃ……」というのが気になりましたw
きっと箸休めで語られることでしょう!